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液晶保護フィルムWIKI

専門家が教えるタッチパネル液晶保護フィルムとは(PETフィルムベース)

現在iPhoneやAndroid端末などのスマートフォン、タブレット、業務用タッチパネルなどに使用される現在多くの方が貼られている透明PETフィルムベースの液晶保護フィルムについてフィルムの専門的な立場から簡単にまとめてみます。

液晶保護フィルムの歴史

液晶画面を保護したいというニーズは携帯電話の時代に始まったといっていいでしょう。 携帯電話の画面が白黒液晶からカラーへそして、高精細、大画面化へと進化するとともに画面を保護したいというニーズが増えてきました。 当初、携帯電話画面保護フィルムとの機能として求められていたのは 透明であること 気泡が残りにくいこと この2点でした。 一般的な粘着フィルム(シール、ラベル、テープ、窓貼りフィルムなど)に用いられる粘着材はアクリル系の原料を使用しており、安価な材料なのですが、そのままガラスや画面に貼る場合は気泡が入ってしまい使えません。 たまに、気泡が入ったままの窓貼りフィルムを貼った古い車を見かけますがあのような感じになってしまいます。(水貼りしていても気泡が残るケースがあります) そこで、高価ではありますがシリコン系の粘着材(粘着性樹脂といってもいい)を用いることで透明性、かつ気泡が残りにくい材料が登場しました。 これは粘着性のあるシリコン樹脂を高透明かつ固めに設計し、画面表面に徐々吸いつくように密着していると考えてください。 そして、タッチパネルを搭載した携帯電話、スマートフォンなどの登場、そして大画面化により、 表面が傷つきにくいこと 指紋、汚れが付着しにくいこと さらに気泡が残りにくいこと といった現在一般的な高品質の液晶保護フィルムが登場しました。 液晶保護フィルムの選び方の参考になりますので現在市販されている高品質の液晶保護フィルムをおおまかにカテゴリー分けしたいと思います。

表面機能の種類

一般的なニーズにこたえるもの ・透明ハードコート  →画質を損なわない。動画を良く見る人はこちらがおすすめ ・ノングレアハードコート(アンチグレア=AG)、・反射防止(AR)  →タッチ感が良く、屋外視認性に優れます。画質を多少損ねます。   動画の画質をあまり気にしない人はこちらがおすすめ。 *反射防止とノングレアは厳密に言うと違いますが、現在はノングレアタイプが主流。 *これらをベースに高品質カテゴリーでは防指紋、耐指紋、指紋拭き取り性が付与されています。 防指紋の場合はおもに親水性、指紋拭き取り性、防汚の場合は撥水性・撥油性を付与したものが一般的です。(ただし、今のところ言葉の定義、規格はありません) 細分化ニーズにこたえるもの ・抗菌 ・ブルーライトカット ・のぞき見防止 ・防汚(細分化ニーズから一般的ニーズになる可能性もあります) ・耐衝撃(主流基材のPETフィルムを厚くするかガラス、あるいは特殊素材) ・高硬度(高品質カテゴリーでは3Hだが、さらに9Hなどといったものもあります)

粘着層の種類

シリコン粘着(シリコン樹脂)が主流 一般的な粘着シールに用いられている安価なアクリル系は現在ほぼ使用されておりません。 過去100円ショップなどで販売していたもので使用していたケースはありますが100円ショップでも現在ではシリコン粘着がほとんどです。

粘着層の厚み

30μ(一般)~50μ(最高品質) 厚みが厚くなるつれエアヌケ性が良く、50μの厚みがあれば、気泡残りがより少なくなり、微細な気泡は指先で押しつぶせばなくなります。

剥離フィルム(はく離フィルム)の種類

・PETフィルム
・分割されているPETフィルム
・手切れ性のある透明フィルム
製品を貼りやすく工夫をした商品は分割タイプか手切れタイプを採用しています。

形状

製品の形状はメーカーによりほぼ同じですが、はく離フィルム(台紙)と製品の形状に違いがあります。
・全抜き仕上げ:製品と台紙としてのはく離フィルムが同一形状
・半抜き仕上げ:製品形状よりもひと周り大きいはく離フィルム
製品を貼りやすくする工夫をした商品の場合半抜き仕上げになります。

保護フィルムの保護フィルム

製品の表面には貼り付け後に捨てる保護フィルムがついているものが主流です。 ・透明(ビニール袋のように少し白っぽい) ・色つき(青、緑など) 色つきの保護フィルムがついている方が位置合わせしやすくなります。

貼り方

貼り方には個々人によって様々ですがおおまかに下記3通りの方法があります。
1)はく離フィルムを全て剥がしてから貼る方法 → ホコリ付着、気泡残り、貼りズレなどがおきやすい
2)分割されたはく離フィルムを一部はがして仮止めして貼る方法 → 分割部の線跡が一定期間残ってしまう。 ※位置決めがしやすく、ホコリ、気泡が入りにくい
3)手切れ性のあるはく離フィルムを一部カットして貼る方法 → 説明書や動画など貼り方を理解して貼る必要がある。 ※位置決めがしやすく、ホコリ、気泡が入りにくい 液晶保護フィルムの選び方としては上記のような表面フィルムの特性、はく離フィルムの種類、貼り方の違いなどを理解していると選びやすいでしょう。

貼りずれを防ぐテクニック

1)はく離フィルムを一旦全部剥がします。
2)剥がしたはく離フィルムを1~3cmほど下か上に寄せするように戻します。 ← ここポイントです!
3)はく離フィルムがある部分を完全に平らに置いてから位置合わせをする。※はく離フィルムがあるので微妙な位置合わせがしやすくなります。
4)上部のむき出しになっている粘着部分を仮止めする。
5)仮止め部分を抑えながら、残りのはく離フィルムをはがす。 ※1.2の作業のかわりに、剥離フィルムを一部のみ強引にカットする方法もあります。

気泡残り、ほこりを取り除くテクニック

1)事前にクロスなどでクリーニングした後、必ず、テープなどで付着したホコリを取る。
2)位置合わせができていれば、ホコリや気泡があっても一旦貼りつけてしまいます。
3)気泡の場合、柔らかい布などで一番近い端まで、押し出すように取り除く。
4)どうしても気泡、ホコリが取れない場合は位置ずれしないように部分的にテープなどで固定する。
5)固定したのち、片側から一部のみ剥がして、セロテープなどでつつくようにホコリをとる。 ※できればセロテープより再剥離性のあるテープや、弱粘着タイプのテープがあるといいです。

その他液晶画面を保護する目的の製品

・ウレタンフィルム
突き刺し強度が強く、耐衝撃性がある。  反面、透明度が落ち、水貼りなど貼り方が難しい

・ガラス、高強度プラスチック
表面硬度が高く、耐衝撃性に優れ、安心感がある。  剛性があるため浮きや、角のワレなどが発生するケースがある。

パートナー募集

パートナー募集 弊社(フィルプラス会社)は光学用フィルム材料、粘着フィルム材料、加工、販売、中でも様々な用途向けの保護フィルムに強みを持った会社です。 一般的ニーズを満たした高品質表面材料、最も厚みのある最高品質のシリコン粘着層、手切れ性のあるはく離フィルム、色つきの保護フィルムの保護フィルムを使用し、位置合わせしやすく貼りズレを防ぐ貼り方のiPhone用の保護フィルムを開発しました。OEMやセット商品、ノベルティとしてご興味をいただいたらお気軽にお問い合わせください。 商品情報ページ:https://fillplus.co.jp/iphone/

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